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ドラゴンクエストの絶妙なゲームバランスの秘密/ゲームレビュー

私がこれまで遊んだ中で一番面白かったゲームソフトはやはり名作「ドラゴンクエスト3」です。ドラクエ3の楽しさには衝撃を受けたといった方がよいかもしれません。

ドラクエ3のどこがそんなに素晴らしかったか。もちろんすぎやまこういち氏による音楽も素晴らしかったです。「大空を飛ぶ」や戦闘の音楽、エンディングテーマ「そして伝説へ…」など、まさに名曲がそろっていました。

また、鳥山明氏のキャラクターデザインやモンスターデザインもよかったですね。勇者のかっこよさやモンスター、例えばさまようよろいやキラーエイプ、いっかくうさぎなどドラゴンクエストシリーズの中でも最高でした。

このようにどの要素をとっても素晴らしい出来だったドラクエ3ですが、一番すごかったのは「冒険」を自らしている感覚を味わえるところだったと思います。

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○ゲームバランスが素晴らしい

私はドラゴンクエスト3のゲームバランスは絶妙だったなあと思います。確かロマリアの北にある村(名前は忘れてしまいましたが)から近くの洞窟に行ったときですが、レベルが低かったせいか4人のパーティーのうち3人が死んでしまいました。

死んでしまうと棺に入るんですよね。そして生き残った一人は戦士だったと思います。魔法も使えない、僧侶も死んでしまったのでホイミも使えない。

この戦士が死んでしまうと全滅。お金が半分になってしまいます。やっとお金を貯めたのに半分にしてたまるか、と我が戦士は独り、暗い洞窟の中で剣をふるいます。3つのお棺を引きずりながら。

パーティーの3人がやられてしまったのは洞窟の深いところだったので、モンスターに遭遇(エンカウント)しないかとドキドキしながら地上を目指します。


○一人洞窟から脱出

何回かの戦闘をモンスターが少ないときは戦い抜き、多くて勝ち目がないと逃げるという作戦でなんとか凌ぎ、やっと明るい地上に出たときのあの喜び! 今のきれいなグラフィックのゲームでも味わえないものでした。

ところがまだ村まではだいぶ歩かなければなりません。戦士は疲れた体にむち打ち、3つの棺を引きながら村を目指します。

そして昼間だった周囲は夜になりました。真っ暗な道をモンスターに遭遇しないように祈りながら歩く戦士ですが、夜はエンカウント率が上がるのです。

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○あと一歩のところで

またも何度か戦闘を潜り抜け、やっと遠くに村が見えてきました! ところがあと少しのところで「キラービー」とかいう名前だったと思いますが、攻撃を受けるとしびれてしまう嫌な敵の群れに会ってしまったのです。

こいつと戦ってしびれたら全滅だ…。意を決した私は、「にげる」コマンドを選択。もし逃げられなかったら、数匹から攻撃されておそらく全滅。スリルある決断でした。

そして、結果は無事に逃走完了。ほっとした戦士の顔が浮かぶようです。


○教会でお金がない

ようやく九死に一生を得て夜の村へと帰った戦士。もう荷物袋の中のやくそうは尽きていました。まずは宿屋に泊まって傷ついた体を休めます。

その後は記憶が定かでないのですが、たぶんその村に教会はなかったと思います。ということは、戦士は教会のあるところへ行って仲間を生き返らせなければなりません。

一番近い、教会のある町はロマリア。そこまで一人でモンスターと闘いながらたどり着くのはリスクが高いです。なにしろしびれると一貫の終わりです。

そこで取り出したのがキメラのつばさ。ドラゴンクエスト1から登場しているキメラも、まさか自分の翼が商人によって商売にされているとは知らなかったでしょう。

ルーラと同じ効果のあるこのキメラのつばさを使って無事ロマリアまでたどり着いた戦士。

ところが、あいにくこのパーティーはお金をあまり持っていません。洞窟に行くために武器や防具を買ったからな…。戦士は舌打ちをします。

仲間を生き返らせるためだけなら、死んだ仲間の棺から買ったばかりの武器などを取り出して売り払うという手もありますが、売れば損をします。


○誰を生き返らせるか

幸い、一人だけなら今の所持金でも生き返らせることができます。さあ、誰を生き返らせるか。魔法使いは強い魔法を使えますがあいつは体力がないからまたやられてしまうかも知れん。

勇者か? あいつはヒットポイントも高いので頼りにはなるが、ホイミは使えない。じゃあ僧侶か? 僧侶もすぐにやられるし、と悩む戦士。

結局戦士が教会に行って、高いゴールドを出して生き返らせてもらったのは勇者。荘厳な音楽が流れて、神の力によって生き返った勇者。

「戦士、ありがとう。洞窟から一人で帰ってきたのか、大変だったね。」と勇者。「そうなんだ。いつしびれさせてくるハチ野郎に出くわすかと冷や冷やだったぜ」と戦士。

「ところでうちらはあまりゴールドが残ってなかったけど、あの強欲な教会によく払えるお金があったね」
「ぎりぎりあんただけは生き返らせることができたよ。だけど残りの二人はまだ無理だ」


○やくそうを大量に買う

というわけで仕方なく2人は残りの仲間を生き返らせるべく、道具屋に向かいます。ホイミを使える僧侶がいないためです。

やくそうを大量に買い込んだ勇者と戦士は、ロマリア周辺でモンスターと遭遇しては、ゴールドを稼ぎます。

そしてやっと僧侶を生き返らせることに成功。ホイミが使えるようになったので楽になりました。再びロマリア周辺でモンスターを倒し、やっとパーティー全員が復活したのです。

私のドラクエ人生(?)でもこのドラクエ3のロマリア周辺での苦労が一番の思い出です。大変でしたが、本当に冒険をしているようなスリルを味わうことができ、また仲間の大切さも身にしみたのでした。

ドラゴンクエストは次の目的地までの長い旅路でも、やくそうは残り少なく、HPやMP(マジックパワー)も底を尽きかけている。でも町はまだ見えない。到着できるんだろうか、道を間違えたんだろうかと不安になってきたその頃、やっと町が見えた、という経験をすることがあります。

ドラゴンクエスト2のムーンブルク近くの海外沿いに行く塔や、ドラゴンクエスト3のアッサラームまでの旅、ドラゴンクエスト4にも地名は忘れましたがそういうことがありました。

この本当に自分が旅をしているかのような感覚を味わえるところがドラクエのすごいところだと思います。そして、これはドラゴンクエストのゲームバランスが綿密に練られているからこそのものです。


○バランスの秘密

出典は忘れましたが、ドラクエの生みの親、堀井雄二さんはドラゴンクエスト1の頃から、主人公たちのレベルやヒットポイントなどから最適な敵の強さなどを割り出して決めていたそうです。

例えばドラクエ1では橋を渡ると敵が強くなりますが、その敵の強さもしっかり計算されたものだったのです。

そのため、旅のところどころでプレイヤーはスリルに満ちた冒険を楽しめるわけです。

私もいろいろなゲームをプレイしてきましたが、ゲームバランスが悪くて簡単すぎるRPGも少なからずありました。そういうゲームを遊ぶと、「ドラクエってすごいな」といつも思うのです。



やはりゲームはグラフィックなども重要ですが、ゲームバランスがもっと大事なんだと思います。その点でやはりドラゴンクエストシリーズはすごいです。

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