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ヴァンダルハーツ2/ゲームレビュー

コナミより発売された、シミュレーションRPG。機種はプレイステーション。

見た目は高低差のあるマップ上で戦闘を行なうため、「タクティクスオウガ」を想起する。重厚で暗い世界観もタクティクスオウガに通じるところがある。この点は、タクティクスオウガが好きな私としてはプラス点だ。


○デュアルターンで高度な戦略

といっても、単なるタクティクスオウガの二番煎じではない。このゲームの最も特徴的な点は、「デュアルターン」というシステムだ。これは、戦闘の際に、味方ユニットと敵ユニットが1体ずつ、同時に行動できるというものだ。

これにより、敵の行動を読むことで敵の裏をかくことができる。例えば、単純な敵は自軍ユニットの背後をとろうとする傾向がある。そこで、その裏をかいて、背後をとろうと移動してきた敵のさらに背後にまわって攻撃を加えるということができるのだ。

自分の読みがうまく当たったときはかなりの快感だ。

このデュアルターンシステムはかなり面白いものだった。シミュレーションRPGの戦闘に新風を送り込んだ、画期的なものだと思う。

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○世界観

世界観と物語はかなりシリアスでダークなものになっている。このあたりは好みが分かれるだろうが、私は好きだ。

しかし、世界観と物語はしっかりつくってあるものの、やはりタクティクスオウガにはかなわないなと思ってしまう。というのは、一言で言えばかっこよさが足りないのだ。

例えば自軍のユニットに機械の羽根をつけて空を飛べるのだが、私にはこれを付けて何体ものユニットが飛んでいる姿は滑稽でしかなかった。やはりゲームは雰囲気を楽しむものなのだから、もっとかっこよさを追求してもよいと思うのだが…。

こういった点では、途中からのストーリーの展開にやや不満はあったものの、「ファイナルファンタジータクティクス」は雰囲気がよかった。


○ボスが何回も復活

また、ボス敵を倒しても(後のストーリーで)何度も復活してくるのには閉口した。タクティクスオウガにはこんなことはない。自軍の大事なキャラクターでも死亡すれば原則復活しない。それだからこそ、戦闘にも緊張感が出るし、逆に味方や敵の命というものについて考えさせられるようなシリアスな物語になったと思う。

こういった点はタクティクスオウガを見習って欲しかった。それに、そのボスの外見がかっこ悪いのもいただけない…。

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○マルチエンディングだが

さて、このヴァンダルハーツ2では、エンディングが複数用意されている。そして、ベストエンディングを迎えるのはとても難しい。はっきりいって攻略本をもっていなければまず不可能だと思う。

私はこのゲームにいくつか残念な点を感じているが、この点が最も残念だ、というより怒りを感じる。

おまけ要素が攻略本なしでは達成できないというのはよくある話で、それは別にかまわない。あくまでもおまけ要素の話だから。

しかし、このゲームではエンディングという、本編の最も重要な要素が攻略本なしではほぼ達成不可能なのである。

これではこのゲームを買って遊んだ人を馬鹿にしているとしか思えない。このゲームを買った人は全員攻略本を買ってくださいということなのだろうか。

ただし、その後コナミの公式ページでベストエンディングを迎えるために必要な情報が公開されていたので、その点はありがたかった。ただ、現在このページはないので、攻略本が必須になってしまった。


○完成度は高い佳作

このようにユーザーに不親切な点もあり、世界観にはセンスが良いとはいえない点もある。しかし、辛口のレビューになってしまったのは、そういった点がなければもっと良い作品になっただろうという惜しい気持ちがあるからだ。

デュアルターンはとても画期的な戦闘システムだし、マップも高低差を活かしつつなめらかな傾斜等を上手に表現している。ストーリーもプレイヤーを惹きつける魅力がある。



前述のような残念な点もあるが、完成度の高いシミュレーションRPGの佳作だと評価している。


↑攻略本です。ベストエンディングにはほぼ必須です。アマゾンで購入できます。

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